ガラス探検隊

ガラスの金継ぎ研究中、今年も。


今日は金継ぎ教室へ。
かねてから研究中のガラスの金継ぎが1点出来上がりました。
基本、漆は浸み込むものにしか使えないため、ガラスの金継ぎは出来ません。
接着はフォトボンドを使うとか、ガラス用漆が開発されているので、それを使うとか、何かで応用しながら王道の金継ぎとは違ったやり方を模索しています。
中でも「粉」が問題です…陶器などは「丸粉」の1と2を使い、仕上げは研いで光沢を出すのですが、ガラスはやすりで研ぐと傷がつくので「消し粉」を使い、仕上げは鯛牙でそっと磨くだけ。
写真は友人から預かったバカラのフルートグラス、まだまだへたくそなので練習用の教材として預けてくださる方のもののみチャレンジしています。

漆でサイン

私は4年ほど前から金継ぎを習っています。
それはガラスを金継ぎできないかな…という思いから。
でも漆は木や焼き物など漆が浸み込みやすいものにしか食いつきが悪く、ガラスのように浸み込まない素材をくっ付けることは出来ません。
なので割れたガラスはガラス用の接着剤でくっ付けてからヒビの線を隠すために金を蒔くなどの工夫が必要で、現在研究中。
ですが世の中同じようにガラスに漆ということを思いつくらしく、漆屋さんが「ガラス用漆」というものを開発しています。
接着には向かないかもしれませんが、ガラス表面に何か描くのには問題ないようなので、狩野智宏作の玻璃茶碗のサインに使ってみています。
写真は消し銀を蒔いたところ。
玻璃茶碗については狩野智宏サイトでご紹介しています。
https://www.kanoglassstudio.com/haribowl/

ガラスの金継ぎ研究中

ここ数年金継ぎの教室に通っています。
そしてガラスの金継ぎを研究中。
漆は浸み込む相手にしか使えず木や陶器などを継ぐのに使われますが、この技術を活かしてガラスが継げないものかとやってみています。
写真のグラスは掛け埋めの技法を使い、大きくかけたところを漆で作り、プラチナ箔を漆で貼り、ガラスとの接着は紫外線で硬化するパテで留め、エポキシの接着剤で隙間に銀粉を蒔きました。
ガラスは漆がしみ込まないので接着は出来ませんが欠け埋めの部分は何とか行けるんじゃないかと思います。