ガラス探検隊

ガラスの寺子屋第1回報告その3

ガラスの寺子屋報告の続きです。
ガラスで器を作る場合、飾る器なのか、料理を盛る器なのかの分かれ道があり、料理を盛る器の道を選んだとしましょう。
そこには更に「日常の器」と「非日常の器」というスタンスも考えねばならないと石森さんはおっしゃいます。
つまり、家庭に於いて使われる「日常の器」、レストランやホテルなどで使われる「非日常の器」です。
それぞれに於いて目指す形状、大きさなど異なります。
例えば個性的な主張の強いものも非日常であれば許容しうること。
しかしながらそれでもガラスだけで自立することはなく、他の素材の器との調和であること。
やっぱりいつもガラスだけではなく、周りを考えながら制作しないといけないわけです。
写真は石森さんがお持ちくださったガラスの器たち。
奥は周りと調和しやすいもの、手前の四角いのは素麺を特殊な盛り付けした時の器。
下の写真は参加者が持参した作品群。

料理を盛る器には、料理を盛った残りの余白部分の重要性、そして器を取り巻く空間の分量のお話など、3時間以上お話しいただきました。
あ、あと一つ印象的なお言葉があります「空間の恐怖」です。
欧米の人達は建築などでも空間が開いていることに恐怖を覚え、隙間なく装飾を施してしまうそうで、唯一日本人は何もない壁などの空間に恐怖感を持たないのだそう。
ちょっと禅の心に通じるのでしょうかね…
つまり、ガラスにはいろいろテクニックがありますね、レースガラスやムッリーニなどガラスに色や模様をつけることが出来ますが、要はやり過ぎるなという事のようです。
ほかにもたくさん学ばせて頂きました寺子屋第1回、次回は3月31日。

詳細、お申し込みは井上さんのブログでどうぞ。⇒http://inoten.exblog.jp/d2013-02-12/