ガラス探検隊

ガラスの寺子屋の成果♪

田中千絵さんから展覧会のご案内をいただきました。
ガラス作家さんの展覧会しかご紹介していないこのブログですが、なぜ金工の作家さんの田中さんをご紹介しているのかと言いますと、ガラスの寺子屋を受講されてそれを活かしたDMができたとのご報告をいただいたからです。

一昨年開催された「ガラスの寺子屋第12回」は写真の撮り方とDMのデザインについての講座でしたが、ここでDMデザインについて、講師でアートディレクターの鈴木通直さんからいただいた言葉「会場となるギャラリーの意見に負けずに、自分がいいと思う写真の撮り方やデザインをしていくべき。」を実践され、今までついついギャラリー任せになっていたのを少しずつ意見を入れてもらえるようになったとのこと。
写真も撮影スタジオから試し撮りを送ってもらい、自分で選んだりと「すこし前進しました」とお手紙が入っておりました。

この時のガラスの寺子屋の様子はこちらから ⇒ http://www.marblepocket.com/blog/index.php?/archives/823-unknown.html

田中さんの展覧会は台北での開催、拝見できないけどご盛況をお祈りいたします。

日本鍛金藝術家 田中千絵 金工展
2016年4月2日(土)-10日(日)
13:30-18:00
Art Space 563
104台北市中山區明水路563號
TEL.02-2532-1189
https://www.facebook.com/ArtSpace563

ガラスの寺子屋第18回報告

昨日はガラスの寺子屋でした。
今回は「海外でガラスの仕事をする、作品制作をする」をテーマに、経験豊富なマエダカオリさんとユカオオタニさんをお迎えして、現地事情などお伺いいたしました。

海外での活動に目を向けているガラス作家さんたちが多いのか満席の25人の参加でした。

まずはマエダさんから海外で働く場合の仕事の見つけ方など経験を通したお話をお聞きしました。
日本にいて海外とやりとりするには今ですとまずメール、そして電話、または先方の方が来日した時知り合いになるという手立てがありますが、どうやらこの3つは仕事に着くにはほとんど効果が無いらしいです。
実際マエダさんはバックパーカー状態で2005年に直接北欧に出向いて道を切り開いたそうです。
直接行ってみるという行動力のガッツが重要ですね。

その他留学してその流れでインターンシップなどで働いてみるという入り口もあるようです。

海外で働く為には8つの必要とされるものがあり、語学力(ま、当たり前ですね。マエダさんは帰国子女でバイリンガル。)、情報収集力、貯金(何かあった時たくわえが無いとダメですよと)、精神力(とんでもない目にも合うのでどん底でも折れない力が必要と)、体力、技術、コミュニケーション力(語学力とは違った意味での)、交渉力(お給料も交渉で決まるので自分で交渉しなければならず、日本人的謙遜をしているとダメですと)。

私も外資系広告代理店に勤めていたことがありますので、日本人的な「言わなくても察してくれる」なんてことはなく、欧米感覚はかなり主張が強くないと勝ち残れません。
いずれにせよガラス制作の技術的なところのレベルはあって当たり前で、語学も交渉力も海外で働くにはたくさんハードルがありました。

休憩を挟んで後半はユカオオタニさんによる海外で作品制作する方法について。
「アーティストレジデンス」という制度があり、アーティストを一定期間招聘して創作活動を支援するプログラムがあり、こちらは住居、制作の為のスタジオや機材、渡航費、補助金などが提供されるもの。

わ~なんて素敵な制度でしょう♪

と、思いましたら申し込んだら行けるものでもなくかなり準備が必要でした。

応募書類には履歴書はもちろんプロポーザル、推薦状が必要なこともあるそうです。

「プロポーザル」どうやらこれが重要で、作品コンセプト、なぜその場所で制作することが必要なのか、表現技法について、制作スケジュールについてなど端的にわかるように書かれていなければならないといけないようです。
まぁとにかくまずは日本語でまとめてみること、日本語でまとまらない内容は英語でも書けないからとのこと。(ちなみにオオタニさんは独学で英語が話せ、翻訳のお仕事もされているそうです。)
ほかにも審査が通りやすいコツをたくさん教えて頂きました。

そして、1回落ちたからと言ってあきらめずに何回でもチャレンジしてくださいと。

オオタニさん自身も落ちてもまたチャレンジして通ったご経験が何回もあるそうです。

また、ガラスとは関係ないですが、日本の文化について見識を深めておくことをお勧めされました。
海外にいると日本について聞かれることがよくあり、ちゃんと答えられないとねと。

海外で活動したいと思っていると外ばかりに視野を向けがちですが、足元の日本を知ることも大事ですね。

講義の後は懇親会、ここでも楽しいお話が聞けましたよ。

次回寺子屋スケジュールはまだ出ていませんが、井上典子さんのブログとFacebookでお知らせいたします。
https://www.facebook.com/Glassnoterakoya?ref=profile
http://inoten.exblog.jp/

ガラスの寺子屋第17回報告

昨日は久しぶりのガラスの寺子屋第17回目の開催でした。
主宰の井上さんも病み上がりなのに相変わらず辛口のご意見を挟まれながらの進行でした。

今回は築地にある株式会社山口陶器店代表取締役山口司さんの講義。

レストランやホテルに業務用の器を納めている会社ですが、いわゆる業務用のカタログに載っているような器や合羽橋で大量に売っている器ではなく、開店するお店のコンセプトに合わせて器を提案し、制作も含め料理に合わせたコーディ―ネートまで一歩踏み込んだお仕事内容とのことでした。

大手町のホテルアマン東京や虎門のアンダーズ東京などホテル内のレストランやバーはもちろんのこと、客室内のアメニティ(急須や茶碗、グラスなど)に関しても深くかかわったプロジェクトのお話や日本を感じる詫び寂びの感覚が外資系に好まれるなど、食の世界の今の動向をわかり易くご講義いただきました。

そして参考になるようにとたくさん器をお持ちくださり組み合わせで活きる方法もご教授いただきました。
器一つで勝負するか、テーブルの上の一つのパーツとして活かされるのか、道がいくつかあることを学びました。

後半はガラスの寺子屋恒例の講評会。
いろいろなコンセプトのお仕事をこなされただけあって、バッサリいかずこの場合はこういう使い方、金額的にその金額ならもう少し大きくしてこの金額で売る、これは面白いからもっと可能性を広げて、この形はもう少し浅いと使いやすいなど料理との関係、こだわりの料理人の考えそうなヒントをたくさんいただきました。

次回は10月を予定しています。
詳しくは蘇生した井上典子さんのブログとFacebookで。
https://www.facebook.com/Glassnoterakoya?ref=profile
http://inoten.exblog.jp/

 

8月のガラスの寺子屋参加者募集中です

2013年2月11日から ウチのガラススタジオで定期的に開催されている「ガラスの寺子屋」、今年に入ってからは良い講師の方との出会いがあったらという事でペースはゆっくりですがクォリティの高い講座を開催中です。
主宰されている井上典子さんが16日頃には退院されますが、入院中で受講者募集活動ができないためこちらのブログでお知らせいたします。

8月30日(日)15:00~18:00開催。
ガラスの寺子屋は基本的にガラス作家対象ですが、一般の方もご受講いただけます。
今回は素敵なレストランや料亭の器を扱う業務用の器の会社の方からのお話です。
器好き必見ですねっ!
ガラスの寺子屋過去の記録はこのブログ画面右側ちょっと下のカテゴリーから「ガラスの寺子屋」をクリックしてくださいね。

下記、井上典子さんのガラスの寺子屋よりコピペっ!
—————————————-
『ガラスの寺小屋・第17回』の参加者募集
最近、家庭用でも業務用でもガラスのうつわが
一般的に使われるようになってきました。
”うつわ”は使うものですから、サイズ、形、重さなど
実用的な用途性、機能性が大事です。
業務用の場合は、そのニーズはシビアです。
ということで
今回は長年、有名な料理店、レストラン等に業務用の食器を
販売してこられた、株式会社山口陶器店 社長 山口 司さん
に講師をお願いしました。
山口陶器店さんは、築地の場外市場近くにある会社で
http://www.yamaguchitouki.jp/index2.html


国内はもとより海外でも活動されています。
ガラスの食器にも注目されていますので
業務用食器に求められる内容、
国内外動向などをお話ししていただきます。
前半レクチュア、後半講評です。
講評希望の方は、作品をご持参ください。
日時:8月30日(日)午後3時〜6時
参加料:2000円
場所:狩野グラススタジオ
http://www.glassartclass.com/addressmap.htm


註:最小催行 20人
参加ご希望の方は、kai@earth.email.ne.jp 井上まで
メールでお申込み下さい。
講評をご希望の方は、その旨お知らせください。
——————————————

さて、井上さんですが、一昨日お見舞いに伺いましたところ、だいぶん回復されていていろいろおしゃべりしてきました。
相変わらずの酷評ぶりで、病院食のひどさを解説してくださいました(笑)

ガラスの寺子屋(延期)第15回報告

昨日は本年初のガラスの寺子屋でした。
昨年10月に行われるはずだった回が台風で延期になり今年に持越しに…

今回は吹きガラス工房の経営がうまくいっている方にお話を聞こうという事でノグチミエコさんが講師、お話の仕方も親しみやすく受講生の皆様聞き入っておられました。

ノグチさんは現在の株式会社としての工房運営に至るまで4段階の工房の運営経験をされてきたそうです。
最初は「横浜硝子」という工房にアルバイトで入ったのですが、オーナーが工房をたたむに当たりスタッフで運営するならと、そのまま場所を譲り受け5人のメンバーで始めたそうです。

その時経理担当したことが今に活きているようですよ。

このチーム運営は5年続き、その後2年間フリーランスでレンタルにて作品制作、その時窯のレンタル料が直接経費としてシビアに響くことを実感。

利益率が高く定期的に売れるものを制作するも、作品と商品の区別がつかなくなっていくデメリットも経験されたそうです。

レンタルでの制作では制作内容に限界を感じてやはり工房を持とうと思い、単身で工房スタートされ、5年運営されたそうです。
しかし、窯を持つと窯から離れられない吹きガラス工房のサガ、そして5年たつと窯の故障が起きたりして、修理にかかる費用、世の中の状況により燃料代が上がる将来を考えるなど、工房を構える覚悟のある方にはかなり勉強になったかと思います。

そして自然発生的な流れでスタッフが増えていく工程は、作品を作り、梱包、発送という作業を一人でやっていると必然的に制作時間が少なくなるので、梱包発送作業をしてくれる人を頼んだり、自分が作ったものをプロダクトとして作れる人を頼んだりで、だんだんと今の会社組織の工房運営になっていったそうです。
規模が大きく育つと仕事もそれなりのものが来るようになり、運営が回っていくという自然の流れに身を任せていたらそうなったとおっしゃいます。

その他にも大きい仕事が来たときの契約条件を最初に取り交わす、お金の支払いに関しては最初に確認しておく、委託や買取に関して最初にしておく約束のこと、販路を広げる方法など、たくさん教えていただきました。

きちんとレジュメを作って来ていただき、後ろにはお役所でいただく「事業計画書」が添付されていました。
これがきちんと書けていないと、銀行や金融公庫からお金を借りれませんよと。

そこには1か月の売上、原価、経費、原価率…うわ~普段右脳で作業しているガラス作家が最も苦手な左脳作業の言葉が並んでおりました。

しかし、これから工房を持とうという方はここがきちっとわかっていないと工房運営はできませんよという教え。

ノグチさんがたくさんの失敗やいろんな経験から学んだことを、惜しげもなくたくさんお話しいただきました。
講義の後は新年会という事で、ガラスの窯でピザを焼き、ガラス作家同士いろいろ情報交換もして楽しいひと時でした。

ガラスの寺子屋今年のプランはありますがまだ日にちが決まっていません。
情報は井上典子さんブログ
http://inoten.exblog.jp/
Facebookでお知らせいたします
https://www.facebook.com/Glassnoterakoya?ref=profile

 

ガラスの寺子屋第16回報告


昨日は第16回ガラスの寺子屋でした。
ホントは15回目なのだけれど、10月に行われるはずだった第15回が台風で来年に延期になったので…

今回は4月に行われた「作品写真の撮り方」が大好評で、その時参加できなかった方々からのリクエストがあり、もう一度開催でした。
講師は前回と同じフォトグラファーの馬場道浩氏、会場も馬場写真事務所のスタジオでした。


前回同様、作品を置く台の素材と色、ライティング、映り込みの作り方、レフ板の使い方など丁寧にご指導いただきました。
試し撮りした写真は大画面のパソコン上で瞬時に見られるようになっていて、シャッターを切るたび、「お~っ!」「ほ~っ」「わ~っ♪」と声が上がります。

皆さん「なるほど」度合マックスでした。


スタジオでのライティングのほか、自然光でもデモンストレーションして頂き、特別な機材が無くても撮れることも教えていただきました。
太陽光を軟らかい光に変えるディフューザーの方法など、影を操るテクニックでイメージがまったく違った写真になりました。

今回は夜行バスで地方から駆けつけて参加の方もいらっしゃいましたが、収穫の大きい講座だったと思います。
前回参加された方々のその後の展覧会写真が格段に良くなっていたので、今回の皆さんもぜひ学びを活かしていただきたいですね。


次回は1月12日(月・成人の日)に延期になっていた第15回ガラス作家のノグチミエコさんに吹きガラス工房の運営について伺います。

お問い合わせ、お申し込みは井上典子さんまでhttp://inoten.exblog.jp/

Facebookでも告知いたします https://www.facebook.com/Glassnoterakoya?ref=profile

ガラスの寺子屋第14回報告

今回のガラスの寺子屋は、参加メンバーの方から「同年代で活躍している人の話を聞きたい。」というリクエストで、家具、プロダクトからインテリアデザインまで幅広く手掛ける1981年生まれの若手デザイナー小林幹也さんでした。
穏やかで落ち着いた物腰から誠実な人柄を感じました。

「まずは僕の好きなものを。」と、好みを知るとどんな人かわかるのでということで、パソコンできれいな画像でご紹介いただきました。
ハンス・ウェグナーのCH20という椅子が好きなこと、旅行が好きなこと、ほんとはサッカー選手になりたかったことなど。

小林さんの物作りは自分の生活の中からや周りの人たちの話などから「あったらいいな。」と思うものをつくられていて、特別マーケティングのような調査はしていないそうです。
瞬間的にいいなと思うことを、観察したり検証したりして形にしていく作業なのだそうです。

その例として、「TATE OTAMA」はまさに立つお玉で、一人暮らしの頃の台所が非常に狭く、まな板も流しに渡さないと調理ができず、お玉を置く場所がない状態。
かといって、お玉を鍋に入れっぱなしは蓋が開いてしまうのでイヤ…というところからの発想で、お玉が自立して立っていたらいい!

ということでこの立つお玉は富山のコンペでグランプリを取りました。

そのほかにも手がけたプロダクトやカリモクの家具などの制作工程や、職人さんとのやり取りを楽しそうにお話しいただきました。
どのプロジェクトも時間をかけて打ち合わせ、試作を繰り返し、丁寧につくられたエピソードがありました。

そしてどれも華美ではなく、スッとさわやかにたたずむような存在感のデザインです。

ご本人もおっしゃるように「もっと地味でデザイナーの存在感がしないモノを作りたい。」とのこと。

今回はなんとお土産付!
小林さんが24歳の時にデザインした「UKIHASHI」というお箸。

写真のように置くと先端が浮いていて箸置きが必要ではないのです。


でも、ご本人は「箸置きをなくしたいわけではなく、箸置きをデザインしている。」と、考え方の切り口が違うんですね…なるほど~。

このお箸、ドイツのIFデザインアワードで金賞を受賞し、国内外で5060万本売れているそうです。

ガラスの寺子屋主宰の井上典子さん発起人で、昨年9のガラス工房がインテリアライフスタイル展に出展しましたが、この時建築家やデザイナーと組んで「ヒカリ」をテーマに作品をつくりました。
この企画で小林幹也さんと組んだのは岸本耕平さん。

今回は岸本さんもご参加いただき、この時のエピソードなどお二人にお話しいただきました。

2
人の作った「ヒカリ」は何と商品化され、今年年末か来年年明けデビューだそうです。
楽しみですね~。

立つお玉など、手がけた作品が見られる小林幹也さんのウェブサイトはこちら⇒ www.mikiyakobayashi.com

さて、次回の寺子屋は1013日ガラス作家のノグチミエコさん、ガラスをビジネスとして成功させている方から「ガラス工房の運営」について伺います。
お問い合わせ、お申し込みは井上典子さんまで
http://inoten.exblog.jp/

Facebookでも告知いたします https://www.facebook.com/Glassnoterakoya?ref=profile


ガラスの寺子屋第13回報告

昨日は、ガラスの寺子屋でした。
「セルフブランディング」「写真の撮り方とDMデザイン」と3回連続で受講していただくとためになる講座の最後、「ホームページの作り方」。

講師は中小企業や個人経営者のウェブサイト制作やブランド設立、運営をされている木口和也さん。

さて、のっけから「ホームページ」とはPCで、ネットにつないだとき最初に立ち上がるページのことで、企業や個人のページは「ウェブサイト」と言いますとのこと。
企業や個人のページを「ホームページ」と呼んでいるのは日本だけなんだそうです。

まずは、ウェブサイト制作の前準備のお話から。
サイトの目的、ターゲットの明確化が大切と。

ターゲットに関しては「イノベーター理論」に基づきわかりやすく、どの層にアプローチしなければならないかご説明いただきました。

特に作家もののガラス作品という特性からも分析してきてくださり、なるほどねと、納得でした。

ガラス作家のウェブサイトのありようは、実際に展覧会などに来ていただき、作品を買ってもらわないといけないということで、「ユーザー導線」を図にしたスライドでご指導いただきました。
ウェブを見て展覧会に来ていただく、実際に会って名刺交換してウェブを見てもらう、などその導線はいくつもあり、ウェブサイトを作ったらそれで終わりではありません。

ウェブサイトのデザインを考える前に、考えておかなければいけないこと満載でございました。

さて、いよいよデザインの話になりますと、まず一番に「写真の見せ方」美しい写真に力をそそぐこと。
前回のガラスの寺子屋「写真の撮り方」を受講した皆さんはスキルを活かせますね~。

そのほか写真の大きさやレイアウト、サクサク見られる仕組みなど注意すべき点はたくさんありました。

また、ネットを使って自分の優れている部分を伝えるには、ウェエブサイトのほかにブログやSNSで人柄やセンス、美意識、制作のシチュエーションなどを伝え、作家を好きになってもらう方法。
そして、オリジナルドメイン取得を強くおススメされました。

皆さん、自分の名前で取得する場合、ドメインは早い者勝ちなのですぐに動かねばですよ!

最後はすでにウェブサイトを持っている皆さんのサイトの講評をしていただき、1時間オーバーで何とか終了いたしましたが、まだまだお聞きしたい事がいっぱいです。
ウェブサイトに関してはSEO対策など必要ですし、今回は初級ということで、中級、上級とクラスを設ける必要があるように思います。

次回ガラスの寺子屋はまだ内容が固まっておりませんが、開催は6月29日(日)になります。
お問い合わせ、お申し込みは井上典子さんまで
http://inoten.exblog.jp/
Facebook
でも告知いたします⇒ https://www.facebook.com/Glassnoterakoya?ref=profile

ガラスの寺子屋第12回報告


先週の土曜日、ガラスの寺子屋が開催されました。

前回からワークショップ型の3回連続講座で、今回は写真の撮り方とDMのデザインについて。

講師は写真家の馬場道浩さんアートディレクターの鈴木通直さん。

会場は馬場さんの写真スタジオでの開催でした。

まずは馬場さんからご自分の作品写真を見せていただいた後、実際に皆さんが持ち寄った作品を撮ってみる実演。
同じ作品でアングルを変えずにライティングを変えるだけで全然違う写真になることを教わりました。

デジカメでの撮影なので、すぐにPCの画面でチェックができるので、参加者の皆さんからはライティングを変えてシャッターを押すたび「ほ~っ。」「おおっ~!」とか声が上がっていましたから、かなり学びが大きかった事がうかがわれます。

そのほかにも作品を置くベースが白か黒かでこんなに違うとか、光沢があるのとないのとで写り方が違うとか、映り込みを利用してシャープに見せたりする技を教わりました。


そして、プロのスタジオの機材があれば容易にできるけど、自分の家で撮影することも考慮に入れてくださり、スタジオを出て自然光の入る廊下での撮影もしてくださいました。
自然光を利用し、背景の風景を映り込ませて雰囲気のある写真を撮ったり、窓にトレッシングペーパーを貼って、スタジオ撮影のような効果の出し方を教わりました。


後半の時間は鈴木さんからデザインについての講義。
皆さんが持ち寄った過去の展覧会のDMを見ながら、良い点改良すべき点を学びました。

また、DMは展覧会に足を運んでもらうための集客のツールですので、実際の作品よりDMのほうが素敵に見えるぐらいの意気込みで制作すべきとのこと。
展覧会が終わっても壁にず~と貼っておきたくなるようなレベルでないとと。

ほかにも文字について情報量を整理する事、タイポグラフィの重要性、紙質について。

そのほか、ハガキにこだわらない形状で、DMをもらった人に印象強く与える方法など学びました。

そして、普段鈴木さんの仕事は広告主のクライアントがいますのでかなりの制約の中でのデザインですが、ガラス作家の皆さんはご本人が広告主ですから制約がありません。
会場となるギャラリーの意見に負けずに、自分がいいと思う写真の撮り方やデザインをしていくべきとのご指導でした。

次回はホームページの作り方。
WEB
を好む、好まざるにかかわらず、現在ではWEBからの情報が主導権を持っています。

きちんと知識を持っておくことが大切です。

お問い合わせ、お申し込みは井上典子さんまで
http://inoten.exblog.jp/
Facebook
でも告知いたします⇒ https://www.facebook.com/Glassnoterakoya?ref=profile


 

ガラスの寺子屋第11回報告


ガラスの寺子屋は開催2年目に入りました。
今回から実践的な講座にしようという事で、ワークショップを交えた講座になりました。

ガラスの寺子屋主宰の井上さんが「展覧会のDMは大切なのよ!行かなきゃって思わせるDMでないとダメ!」と力説されるので、「自分の作品を、魅力的にアピールする」方法を学ぶ3講座を企画。

DMと言うのは展覧会の開催をお知らせする広告メディアの一つです。
そもそも広告と言うのは宣伝する商品の機能や効果効能を知り、その商品を競合他社製品と比較し、優れている所を導き出し、その商品のターゲット(買ってくれる人)は誰なのかを決め、その人たちに響くビジュアルと言葉で宣伝しないといけません。

と、いう事でこれをガラス作家の作品に置き換えて、まずは自分の作品のセルフブランディングをする講座を開きました。

講師は長年広告業界に身を置いていた私の人脈を駆使してお願いいたしました。
自分を知って、人生をデザインするワークを提供するJ-BRANDING主宰の竹内春海さん。

(株)博報堂、Ogilvy&Matherでコミュニケーションとブランディング分野で20年以上の経験をもつエキスパートです。

そして電通ヤング&ルビカムとOgilvy&Matherで人間の行動奥深くに存在する潜在的意識(インサイト)を探り、マーケティングに生かす現在フリーランスのマーケティングプランナー福島朋子さん。

「ブランディング」についてのスライドレクチャーの後、実際に自分のブランディング、そしてプレゼンテーションの方法を学びました。
「ブランド」と聞くと海外有名ブランドを思い浮かべると思いますが、実は一人一人の「自分らしさ(持ち味)」の事です。

雑誌の気になるページを切り抜いて、皆の前で発表。

その時人は自分をどう見ているのかという事を知り、「自分ブランドシート」を制作。

人から自分がどう見られているのかって意外とわかっていないものです。


そしてペアを組んで自分の作品の売り先を設定し、「【自分ブランドを売る】シート」作成。

このシート、自分がどういう考え方の作家なのか、ターゲットは誰なのか、どういうコンセプトで作ったのか、どんな方法で作ったのか、何を表現しているかなど、プレゼンテーションに必要な内容としゃべる段取りが構成されています。

この講座、皆さん「何するんだろう?」と最初は不安と疑問だらけの状態でしたが、実際に全員プレゼンテーションしたところ、皆さんちゃんとまとまった発表が出来ていましたよ。
ワークショップの後は「自分ブランド」をどう活用するのかの講義。

講座終了後の感想でも、「頭の中が整理できた」「断片的に思っていたことがつながった」「自分の作る作品の方向がわかった」「目からウロコでした」などかなり効果があったようです。
この講座一人一人発表したり、考えたり時間がかかるので110人で2日間開催、15時間以上かかりましたが、参加者的にはあっという間の時間でした。

次回4月はこの「自分ブランド」をどのようにDMに活かすのかを学ぶ「作品撮影とデザイン」です。

お申込みは井上典子さんまでhttp://inoten.exblog.jp/
Facebook
でも告知いたします⇒ https://www.facebook.com/Glassnoterakoya?ref=profile