ガラス探検隊

松島巌さん古代ガラス展でコアガラスの展示

昨日ご紹介した 「古代ガラス展」、松島巌さんも大英博物館所蔵のスパイラルレースガラス碗の調査に参加され、再現を試みたそうです。
「古代ガラス展」の別室で松島さんの現代のコアガラスが見られます。
コアガラス技法は2000年前に滅び、松島さんがその再現を努力されています。

たまもひ 松島巌 コアガラス
2013年3月9日(土)4月21日(日)/5月8日(水)-6月9日(日)
10:00-17:00(入館16:00まで/休館日月曜日)
入場料:大人1,000円/高大生800円/小中学生300円
MIHO MUSEUM 北館展示室
〒529-1014滋賀県甲賀市信楽町田代桃谷300
TEL.0748-82-3411
http://miho.jp

松島巌さんが出席される講演会です
5月12日(日)14:00~「古代ガラスとの対話」
6月9日(日)13:30~「大英博物館作品の復元研究」

最古の透明ガラス必見っ!

明日からです!
大英博物館からやってくる「最古の透明ガラス」が見られます。
というか、見に行かねばです。
ガラスは今から4500年ほど前に北メソポタミアで生み出されました。
最初は宝石の代わりになるものを作ろうとして技術技法が発達し、器が作られるようにもなっていきました。
最新の化学分析の成果を踏まえながら古代ガラスの謎に迫るそうですので期待大です~。

古代ガラス-色彩の饗宴-
大英博物館の名宝・特別出展

2013年3月9日(土)-6月9日(日)
10:00-17:00(入館16:00まで/休館日月曜日)
入場料:大人1,000円/高大生800円/小中学生300円
MIHO MUSEUM
〒529-1014滋賀県甲賀市信楽町田代桃谷300
TEL.0748-82-3411
http://miho.jp

☆会期中講演会などもありますので要チェックです。

アキノヨーコさん滋賀県でグループ展

墨染桜色の文字だけのご案内をいただきました。
ガラス作家アキノヨーコさんが参加される展覧会です。
「春霞」という言葉をテーマに作家さん達が制作した作品が並ぶようです。
素材もいろいろなのでしょうね…
底冷え感がゆるくなり、春の予感がする今日この頃、気持ちが上がるご案内です。
春の気配を感じにお近くの方、是非お運びください。

春霞 harugasumi
2013年3月16日(土)-4月7日(日)
11:00-17:00(火・水定休日)
galleryサラ
〒520-0503滋賀県大津市北比良1043-40
TEL.077-532-9020
http://www.eonet.ne.jp/~utsuwa-sala/

キルンワークの3人展

鋳造ガラスの技法の3人の作家さん達がグループ展です。
同じ技法でもそれぞれの個性がありますね。
器からオブジェまでいろいろ見られそうです。

加藤祥代・金井裕子・矢作理彩子 ガラス三人展
2013年3月2日(土)―9日(土)
11:00-19:00(最終日17:00)
グラスホッパーギャラリー
〒152-0001東京都目黒区中央町2-6-1ノア学芸大学1F
TEL.03-5724-7098
http://www009.upp.so-net.ne.jp/grass-hopper/

東京カットグラス工業協同組合新作展

東京カットグラス工業協同組合つまり江戸切子の組合です。
「江戸切子」はこの組合の登録商標。
同じカットの技法を使っていてもこの組合以外のものは「江戸切子」と呼べないのです。
そして江戸切子は「伝統的工芸品」に指定されています。
伝統的工芸品とは伝統的な技術・技法を後世につなげていこうと言う、伝統的工芸品産業の振興に関する法律に基づき、昭和49年から経済産業大臣に指定されたもの。
その条件とは、
1.主として日常生活で使われるもの

2.製造過程の主要部分が手作り

3.伝統的技術または技法によって製造

4.伝統的に使用されてきた原材料

5.一定の地域で産地を形成

の5つが揃わないと認められません。
で、ここで言う「伝統的」とはおよそ100年間以上の継続を意味します。

100年以上続く技術・技法の最新作、是非ご覧ください。

江戸切子 第25回新作展
2013年3月2日(土)-3日(日)
10:00-17:00
カメリアプラザ 9Fビジネスホール
東京都江東区亀戸2-19-1
www.edokiriko.or.jp

田中福男さん個展

バーナーワークの田中福男さんが個展です。
いつもはサイケな作品を作られていたのですが、今回は爽やか系の色合いと、ちょっとエレガントなお花ですね。
きっと今までとは違うジャンルの方がみそめてくださりそうな予感。
花咲く春はもうすぐですから、心を揺さぶられます。

Glass Works Topnoch Exhibition
田中福男作品展

2013年2月23日(土)-3月3日(日)
13:00-21:00
蜻蛉玉ばぶるす
東京都杉並区高円寺南2-22-6竹田ビル1F
TEL.03-3313-0277
www.ranman.net

さとう華津さん個展

吹きガラスで制作された作品ですが、どうやら一手間、二手間かけてあるようです。
金彩で花鳥風月、雪月花な感じの絵が描かれ、足の部分にはどうやらカットで花びらが彫られているようです。
展覧会のタイトルも「花の宴」ですから、お花見用の杯ですね。
まだまだ寒い毎日ですが、1か月半もすれば桜の咲く季節です~。
そろそろお花見の準備はいかがですか?

さとう華津 ガラス展「花の宴」
2013年2月20日(水)―26日(火)
11:00-19:00(最終日17:00)
グラスホッパーギャラリー
〒152-0001東京都目黒区中央町2-6-1ノア学芸大学1F
TEL.03-5724-7098
http://www009.upp.so-net.ne.jp/grass-hopper/

ガラスの寺子屋第1回報告その3

ガラスの寺子屋報告の続きです。
ガラスで器を作る場合、飾る器なのか、料理を盛る器なのかの分かれ道があり、料理を盛る器の道を選んだとしましょう。
そこには更に「日常の器」と「非日常の器」というスタンスも考えねばならないと石森さんはおっしゃいます。
つまり、家庭に於いて使われる「日常の器」、レストランやホテルなどで使われる「非日常の器」です。
それぞれに於いて目指す形状、大きさなど異なります。
例えば個性的な主張の強いものも非日常であれば許容しうること。
しかしながらそれでもガラスだけで自立することはなく、他の素材の器との調和であること。
やっぱりいつもガラスだけではなく、周りを考えながら制作しないといけないわけです。
写真は石森さんがお持ちくださったガラスの器たち。
奥は周りと調和しやすいもの、手前の四角いのは素麺を特殊な盛り付けした時の器。
下の写真は参加者が持参した作品群。

料理を盛る器には、料理を盛った残りの余白部分の重要性、そして器を取り巻く空間の分量のお話など、3時間以上お話しいただきました。
あ、あと一つ印象的なお言葉があります「空間の恐怖」です。
欧米の人達は建築などでも空間が開いていることに恐怖を覚え、隙間なく装飾を施してしまうそうで、唯一日本人は何もない壁などの空間に恐怖感を持たないのだそう。
ちょっと禅の心に通じるのでしょうかね…
つまり、ガラスにはいろいろテクニックがありますね、レースガラスやムッリーニなどガラスに色や模様をつけることが出来ますが、要はやり過ぎるなという事のようです。
ほかにもたくさん学ばせて頂きました寺子屋第1回、次回は3月31日。

詳細、お申し込みは井上さんのブログでどうぞ。⇒http://inoten.exblog.jp/d2013-02-12/

ガラスの寺子屋第1回報告その2

先の「ガラスの寺子屋」 報告はざっくり流れをご報告いたしましたが、少し踏みいった印象的な事を記しておきます。
石森さんのお話冒頭で、「料理を盛るという事に於いて、ガラスには冷たい料理しか盛れない。冷たい料理は世界中の料理の中でもほとんど無い。中華料理なんて無いと言っていい。」と言う発言…
そ、そうなのか…そういえばそうだな…
主役のメインディッシュに冷たい料理はほとんど無いな…と、目から鱗の気づき。
「ガラスの器は向付の立場」とはっきりおっしゃっていました。
そして「向付」の器のサイズや深さなど、そして色についての講義。
写真は講評時に石森さんが器に何を盛るか考える時に、手をグーにして器の中に入れ、そのボリュームを見ながら深さや開きを確認しているところ。
料理が盛れない器は器の形をしたオブジェの道、棚の上に飾るなど、角度を変えて見ることの魅力も教えてくださいました。

そして、料理を盛る器の道を選ぶ場合、「日常の器」か「非日常の器」かでまた大きく考え方が変わるのです。⇒続く

ガラスの寺子屋第2回詳細とお申し込みは主宰する井上さんのブログからどうぞ⇒http://inoten.exblog.jp/18594460/

ガラスの寺子屋第1回報告

昨日。介の井上さん主宰の「ガラスの寺子屋」の第1回目が狩野グラススタジオで開催されました。
定員20名の所32人の参加…椅子が足りなくて裏のお寺から借りてきて何とかしました。
今回の講師はフードスタイリストの石森いづみさん。
料理を盛り付ける器と言う観点からガラスについて語って頂きました。
器はテーブルの上で他の器との調和が必要な事、つまりガラスの事だけ考えていてはだめで、他の周りの事を考えながら色と大きさを頭の中で整理して何を作るべきか決めないといけないとのこと。
休憩後の後半では、各自持ってきた作品を講評してもらい、これからの制作のヒントになったのではないかなと思います。

ガラスの寺子屋第2回は3月31日
詳細とお申し込みは井上さんブログをご覧ください⇒http://inoten.exblog.jp/18521075/